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研修制度インタビュー

大学等委託研修で学ぶ

INTERVIEW02

未曽有の自然災害から
人と街を守るために成長する

大学等委託研修|国立研究開発法人 防災科学技術研究所
防災部 震災対策課
平成22年入庁

人々の生活を脅かす災害にどう立ち向かうか。

学生時代、地方自治について学んだ私は、魅力的な街づくりに係る仕事に携わりたいと思っていました。魅力のある街には、人々が安全・安心に暮らせる環境がなくてはなりません。そこで、災害から人と街を守る消防の仕事に興味を持ちました。数ある消防組織の中でも東京消防庁は職域が広く、また研修制度も充実しています。自分の可能性を広げられる環境で、広く防災の仕事に携われると思い入庁しました。入庁後はポンプ車隊員、特別消火中隊員、予防係などの業務を経験しました。最初は早く防災を学びたいと思っていましたが、現場で都民を助けたり、建物の安全性を確かめることで消防官としての使命が芽生えました。現場を経験する中で首都直下地震や複合水災害といった自然災害から、都民の生活を守るために広く防災を学ぶ必要があると考え、大学等委託研修を希望しました。

社会と共に、社会に役立つ技術を生み出していく。

現在は委託研修先である国立研究開発法人 防災科学技術研究所の水・土砂防災研究部門において、当研究所が開発したXバンドMPレーダ情報の社会実装に関する研究と被災地のデータ収集のための現地災害調査などを行っています。XバンドMPレーダとは、細かなエリアの雨量を正確に推定できる気象レーダで、そのデータは気象庁の気象情報やYahoo!の防災アプリなどにも用いられています。このように研究成果を社会のために応用や展開することを社会実装といいますが、行政、民間企業、住民それぞれのニーズに適したものでないといけないため、研究者だけでは実装に至るのは困難です。私はそのつなぎ役として各関係者との打ち合わせや調整を担う中で、最先端の技術を社会と一緒になって生み出していく面白さを日々感じています。

学んだ知見とネットワークを未来の東京に活かす。

当研究所には水・土砂防災研究部門のほかに、地震や火山、社会防災システムなど多岐にわたる分野のスペシャリストがいるので、防災における横断的なネットワークをつくることができたのは大きな収穫だと思います。また災害調査時においても政府関係機関やボランティアセンター、仮設住宅で過ごす住民の方々とお話しする機会により、知見が大きく広がりました。この研修で学んだ知見と人的ネットワークを活かし、より多くの都民に防災を意識づけるよう取り組んでいきたいと思います。また東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、世界中に東京が安全・安心な街であることを発信できるよう貢献していきたいです。