東京消防庁

2019年度 消防官募集

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消防署 水難救助隊兼舟艇小隊

2010年 入庁 中部地方出身

職員紹介 | 助ける | 隊の仕事

水難救助隊

消防署

水難救助隊兼舟艇小隊

2010年 入庁 中部地方出身

東京消防庁でも
唯一無二の存在
水難救助活動の「最後の砦

東京消防庁が独自で消防艇を持ち、東京湾や河川等での水難救助を行っていることはあまり知られていないかもしれません。水難救助隊は、東京消防庁81消防署の中でも6消防署にしかない特殊部隊であり、水没してしまった要救助者を救い出すことができる唯一の部隊です。その特殊な水難救助隊の中でも、消防艇がある水難救助隊は2署のみです。
水難救助隊が活動する際は、空気ボンベなど約20キロの装備を身に付けながらの活動となります。水難救助活動は、常に自分たちの命の危険と隣り合わせの過酷な現場です。理由として、東京の海や河川は水中の視界が非常に悪く、水中で自分の手さえ見ることができない場合がほとんどだからです。また、1本のロープを頼りに数名の隊員が繋がって潜水活動をしますが、水底には投棄物などの検索を困難にする障害物が多数あり、活動の過酷さが一層増すこともあります。
以前私が、東京ゲートブリッジから東京湾に人が転落した水難救助活動に出場した際、水難救助隊の消防艇2隊以外は現場にアプローチすることが困難でしたが、1回目の潜水活動で早期に要救助者を発見、救助することができました。大海原の真ん中でどんなに過酷な環境でも、自分たちにしかこの役割は務まらないと感じた瞬間であり、その唯一性と「最後の砦」という絶対性に大きな誇りを感じています。

PICK UP / 1

究極の狭き門。
泳力はもちろん気力、
精神力が求められる

水難救助隊になるには、その人員の少なさからもわかるように狭き門です。筆記試験のほかに200メートル自由形や立ち泳ぎ、水底のおもりを持ち上げ搬送する能力をはかるといった選抜試験があるため、その高いハードルから挑戦する消防官もそう多くはありません。
水難救助隊員になるためには学力や泳力、精神力は言うまでもなく大切であり欠かすことができません。しかし私は、水難救助隊に本当に必要なものは心・技・体それと「愛」だと考えています。私たちは、潜水活動をする際「バディ」と呼ばれる2人1組で行動をします。命の危険性がある過酷な災害現場でこそ助け合うのが「バディ」であり、その「バディ」を自分以上に思いやることのできる深い愛情こそ、水難救助隊員の持つべき第一条件だと思っています。

PICK UP / 2

外部組織に出向し
自分を高める

2014年に潜水指導者養成研修の一環として、広島県の呉市江田島にある海上自衛隊のスクーバ研修に東京消防庁の代表として出向させていただく機会がありました。研修生のメンバーは全国から集まる海上自衛隊員や陸上自衛隊のレンジャー部隊といった精鋭ばかり。研修中の2カ月間彼らと日々技術を競い、切磋琢磨できたことはとても良い刺激になりました。この研修に選ばれたことも光栄ではありましたが、最終的に研修を1番の成績で終えられたことは、自分の水難救助隊員としての自信に繋がるとともに、諸先輩方が積み上げてきた当庁の水難救助隊の威信を高めることに、少しは貢献できたかなと思います。
また2017年からは、消防学校で行われる水難救助技術研修の支援助教として研修生の指導に尽力しています。人材を育成するということの難しさを感じることもありますが、研修生から学ぶことも多くあり、自分自身の職務意欲の向上にも繋がっています。

今後の目標

いつ訪れるかわからない
その瞬間のために

我々が出場する水難救助活動は、過酷な現場がほとんどであると同時に、残念ながら救助した要救助者の命を助けることができない場合が数多くあります。時に厳しい現実を前に自分の気持ちが折れそうになることもありますが、やはり私たちは1秒でも早く要救助者を救助することが使命であり、いつ訪れるかわからないその瞬間のために日々厳しい訓練を積み、要救助者の社会復帰を成し遂げたいと思っています。
私は現在、水中での検索活動の指揮を執る水難救助隊の1番員を務めさせていただいています。水難救助隊は水中での「見えない・話せない・聞こえない」という困難な現場でもお互いが理解し合える素晴らしい隊であり、私にとって誇りでもあります。将来は今までの経験を生かし、舟艇部隊の水難救助隊長となることが目標です。これからも、要救助者の早期救助のために1秒を削り出すことに日々努力し、水難救助の現場に挑み続けていきたいです。