土 木

様々な関係者と粘り強く調整を重ね
ポンプ隊が使いやすい防火水槽を増やす。

防災部 水利課/平成24年入庁

学生時代に学んでいたこと

大学では土木工学を専攻し、3年生までは構造力学や土質力学などの土木専門教科を学び、4年生ではコンクリートの強度や劣化に関することを研究していました。土木工学科へ進学したのは、橋梁や道路など社会基盤となる土木構造物の設計や計画に興味があったのが主な理由です。映画などの影響で子供の頃から消防士に憧れていたのですが、大学で専攻した土木工学を活かした仕事にも興味があり迷っていました。そんな時、東京消防庁の職員になっていた大学の先輩から、ここなら消防士として災害現場に出ることも、土木知識を活かすこともできるという話を聞いて東京消防庁へ入りたいという気持ちが強くなり、採用試験を受験して入庁しました。

現在の仕事

現在、公設消火栓や防火水槽などの消防水利を整備する水利課に勤務し、設計監理係員として防火水槽の新設工事や補修工事に従事しています。水利課の担当者は現地調査から設計、現場監理までの一連に携わるため、大学時代に専攻した土木関係の専門知識が役立っています。しかし、異動当初は実務への知識の応用が難しく、大学時代に使っていた教科書や専門書で勉強し、知識を磨き直しました。防火水槽は地下に埋設する場合が多く、不備があっても修正ができないことや設計する上で様々な基準があることなど大変難しい業務です。不備なく基準どおりの防火水槽を完成させるためには、正確な知識と適正な現場監理が重要となります。さらに、区や都の用地に設置することが多く、関係機関との綿密な打ち合わせや調整が必要であり、それが難航する場合も少なくありません。このような壁を乗り越え、地域の安全に貢献する防火水槽が完成した時の達成感はこの上ないものです。

目標について

ポンプ隊員や団員等がより活動しやすい場所に防火水槽を設置するためには、設置位置や施工方法、工事時期などについて各関係機関と綿密な打ち合わせを行い調整する必要があります。様々な基準や多くの要望がある中で円滑に調整を行うことは容易ではなく、判断力や折衝力が必要になります。打ち合わせにおいて関係機関の要望に応えるため知恵を絞り出したり、粘り強く交渉したりする努力を継続して行い、多くの経験を積み重ねることで成長していきたいと思います。
また、水利課の担当者は設計や現場監理にも従事します。
防火水槽は地下に埋設する場合がほとんどで、完成後に不備を見つけても修正することができません。難しい設計や現場監理にもしっかりと対応し、基準通りのものが出来上がるように確かな知識と技術を身につけていきたいです。水利課の仕事は消火活動や救急活動のように目立つものではありませんが、消防の業務に絶対不可欠であり、やりがいもあります。私はこれからも東京都の安全を縁の下の力持ちとして支えていくつもりです。