建 築

新築や建替の設計・工事監理を通じて
東京消防庁の施設の安全性と機能性を高める。

施設課/平成22年入庁

学生時代に学んでいたこと

大学院で建築学を専攻し、建築構造の研究を行っていました。研究テーマは、様々な数値解析の手法を用いて、建物の変質や損傷個所を見つけようというものでした。
就職先については、建築の知識を活かすことができ、なおかつ長く働ける所を希望していて、主に建築関係の財団法人や建築主事を置いている自治体を見ていました。その中で知ったのが、消防機関も予防業務などで建築との関わりが多いこと。建築構造の研究をしていると地震の恐ろしさを感じることが多く、自分の知識を大都市の防災に活かせ
れば、と思い東京消防庁を志望しました。
東京消防庁を目指していると話すと、「体力は大丈夫?」と心配してくれる友人もいましたが、私は特に不安はありませんでした。消防学校の初任教育できちんと訓練すれば、必要な体力は自然につく、と思っていました。最初に配属されたポンプ隊では、男性隊員との体力差は感じたものの、自分なりの役割を見つけることで充実した活動ができたと思っています。

現在の仕事

現在は本庁の施設課で、消防署や出張所、宿舎など関連施設の、新築および建替工事の設計・工事監理を担当しています。東京消防庁には都内各地に80以上の本署があり、出張所や関連施設を加えればその数倍の数になります。老朽化により建替が必要な建物も多く、担当案件が次々に舞い込んできて忙しい毎日ですが、色々な経験を積み成長を実感できるのも確かです。
今の担当業務の一番のやりがいは、計画の具体化から設計・建設会社との折衝・調整、施工監理を経て竣工までに関われることにあります。ポンプ隊で2年間活動していた経験を元に、職員が活動しやすく快適に過ごせる設計に落
とし込めたときに1度、工事監理を経て設計が形になった時にもう1度と、一連の仕事から幾度も手応えが得られることが大きな魅力です。
大規模災害時の重要な拠点となる消防署は、一般的な建物の1.5倍の強度で建てられます。しかし車庫となる1階部は、車両が出入りしやすいよう柱のスパン(柱間隔)をなるべく長く取りたい。重要な通信施設は、最も安全な場所に置かなければならない。そうした消防署特有の条件をクリアしながらコストを抑えて新築や建替を行うため、新たな工法などにも目を向けつつ設計業務に取り組んでいます。

目標について

施設課に異動してから、平日の夜や休日に専門学校に通って一級建築士の資格を取りました。現在、工事監理にも携わっていることもあり、一級建築施工管理技士の資格も取得して仕事の質を高めたいと考えています。また、庁内資格の「上級予防技術」も目標の1つにしています。消防署にも新築建物の消火設備を確認する機関があり、署の方に確認しながら仕事を進めていますが、この資格を取って知識を高めれば、より円滑に業務を進められるはずです。
さらに、本署の設計から完成までを担当するのも当面の目標です。これまで出張所や宿舎は担当してきましたが、本署の建設はまだ経験していません。地域の方に親しまれ、職員にも喜ばれる消防署の設計・工事にぜひ関わりたいと思っています。