機 械

材料工学の知識が、車両造りをしている
メーカーとの打合せの中で役立つ瞬間がある。

装備部 装備課/平成21年入庁

学生時代に学んでいたこと

大学時代は工学部の機械工学科に在籍し、専門分野は超硬合金。主にタングステンなどの切削工具の研究に携わっていました。同期の就職先としては、自動車メーカーなどが特に多いですね。就活をしている時は、私自身もそういう企業に行くのかなと思っていました。しかし、小さい頃の消防士になりたいという気持ちを忘れきれず、元々やりたかったことをしたいと思いました。幼少期に火災現場を目撃し、現場に集結する多くの消防車両を見て、自分もいつかは運転してみたいという熱い気持ちを抱いたことがその想いの原点にあります。東京消防庁は組織が大きく、スケールの大きい仕事ができるのが魅力でした。生まれも育ちも東京、地元東京に貢献できる仕事に誇りを持ち、自分が学んだことを1つでも発揮して役立つように頑張りたいですね。

現在の仕事

消防署でポンプ隊員、特別消火中隊員、ポンプ機関員を経て、現在は装備課の特殊車製作係に所属しています。この課では、様々な災害に対応するための消防車両や器具の性能・機能・デザインなどの検討や、仕様書の作成などを行います。また、導入した車両等が正しく運用できるよう職員に指導することも大切な業務になっています。消防車両は、10〜15年でその役目を終え、最前線から退きます。更新時期が来ると新しく造り替えていきます。時代のニーズに合わせ、事故を起こさない、運転がしやすい仕様を追加していきます。具体的には、ミラーの形状を変えたり、赤色回転灯の数を増やしたり、形状を見直したり…。自分が現場で培った経験を車両や資器材の改良に繋げていきます。製造・ぎ装メーカーの方に集まってもらい、今年はこうしたい、こう変えたいという指示を、係で作成した仕様書を元に打合せを行います。相手は車両や器具のプロ集団、メーカーとやり合うための知識を蓄え理解する毎日ですね。車両製作に関する仕事は非常に専門性が高く、わからないことも多々ありますので、装備課内の整備士の資格を持つ方や、機関員のスペシャリストの方など、周りの方に教えてもらいながら業務を進めています。大変なことも多いですが、自分が関わった消防車両や器具が現場で活躍するのを見ると、やりがいを感じますね。私は災害が起こると直ちに現場には行くことはできません。しかし、車両製作や器具の買入れの面からも、都民の方を守ることができるのだと実感しています。

目標について

大都会イメージの特別区から、自然豊かな多摩地区まで幅のある東京という、多種多様な災害・救急需用に適応した消防車両の製作等に携わることは、東京消防庁ならではの素晴らしい経験です。より良い車両製作や器具が現場で活躍できるように、製作する際は、現場の声を大切にし、こちらから所属の隊員に話を聞き、トラブルがあれば積極的に出向きます。自分が担当した車両が、とても良い車両だと評価してもらえるような製作をしたいと思っています。色々な方の意見を聞きながら、妥協せず、言い訳を探さないように、常にもっといい方法が無いかを考えながら仕事をすることを心掛けています。今後の目標としては、はしご車を運転することができる特別操作機関の資格取得や大型二種免許を取得し、運転技術の向上に繋げながら、現場で活かせる車両製作の仕事に活かしていきたいと思っています。東京消防庁の活躍できるフィールドは広く、努力すれば希望する部署で仕事ができる機会が多いにあることが当庁の良さだと感じます。消防の仕事は、必ず誰かの笑顔や感謝に繋がっていると思いますので、ひとつひとつの仕事をひた向きに前向きに取り組んでいきたいです。