STEP UP TALK

STEP UP TALK 02

処置だけでなく心の面からも
安心を与える
救急隊員でありたい。

救急隊

平成21年入庁
消防署 救急隊

入庁の理由

高校時代から救急救命士を目標に

小さい頃から「人の役に立つ仕事」をしたいと思っていて、医療関係の分野にも興味を持っていたところ、高校時代に救急救命士の存在を知りました。調べてみると、国家資格があり、消防本部が主な活躍の場になっている。それを知ってから消防の救急隊員になることを目標に、救急救命士の資格が取れる大学を選んで進学し、資格を持って東京消防庁に入庁しました。私は東京出身ではありませんが、東京消防庁を志望したのは大都市で管轄範囲が広く、様々な経験ができると思ったからです。

1ST STEP

ポンプ隊で消防官としての基礎を学ぶ

入庁後、半年間の初任教育はほとんどがポンプ隊の訓練で、最初に配属された署で就いたのもポンプ隊でした。後々理解するのですが、消防の仕事の基本となるのがポンプ隊の業務です。何が起きるかわからない災害現場の緊張感、消防官が果たすべき役割など、大切なことの多くを初任教育とポンプ隊員時代に学びました。

「人の役に立ちたい」という気持ちが強まり、責任の重さを知ったのもポンプ隊の頃でした。死者も出る全焼に近い火災現場に出場し、残火処理という鎮火を確認する作業を行っていた時、1冊のアルバムを目にしました。中に並んでいたのは、楽しげな家族旅行の写真。今回の火事で一瞬にしてこの幸せな暮らしが失われたと思うと痛ましく、こんな悲しみを少しでも減らすよう、消防官として力を尽くさなければと気持ちを引き締めました。

2ND STEP

不安を拭うのも救急隊員の重要な役割

救急隊員になったのは、署に配属されてから1年半後でした。予想より早く希望が叶い、自分でも驚いたほどです。それ以前から予備隊員として救急車に乗ることはあったのですが、正規隊員としての出場は責任の感じ方がまるで異なります。「しっかり役割を果たさなければ」と気ばかりが先走り、予備隊員の頃よりスムーズな動きができなくなるほどでした。

それから4年半が経って、急病の方でも一定の見極めができ、今この処置をして次はこう動くと、冷静に考え活動できるようになりました。隊長に搬送方法などの判断を任せてもらえることも増え成長を実感しています。

救急隊員として特に気をつけているのが、傷病者本人や家族など周りの方とのコミュニケーションです。一刻を争う状況では、すぐに観察・処置に取りかかろうとしがちです。それが必要な場合ももちろんありますが、相手との信頼関係を築くことも重要だと私は考えてきました。ご本人や家族の方にしっかり挨拶して接遇に気を配る。そうして安心して話していただくことで、持病や最近の変調など重要な情報が得られることも多いのです。

これからの目標

救急を専門にしたオールマイティな消防官に

平成26年から血糖測定とブドウ糖溶液の投与ができるようになるなど、救急救命士の処置範囲は徐々に拡大しています。そのような変化にいち早く対応できるよう、日頃から新たな知識や技術の習得に努め、研修などにも積極的に参加したいと思っています。

そして目標は、オールマイティな消防官。東京消防庁ではキャリアによって様々な異動があり、救急隊からポンプ隊に移ることもあります。救急を専門にしつつ、ポンプ隊を率いることになっても力を発揮できるよう、ポンプ知識の向上や体力錬成も続けていくつもりです。