女性消防官の活躍

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様々な場所で防火防災訓練を行い、
防災意識の浸透に努める。

三鷹署 警防課 防災安全係 平成24年入庁

消防官として働くまでは、消防と言えば消火・救急など災害活動のイメージが強かったのですが、「防災安全」という仕事に携わってきて、この業務の意義や重要性を強く感じています。私は消防少年団活動のサポートや、都民への防火防災訓練の実施を担当しています。6歳から18歳までの男女が参加し、定期活動を行う消防少年団では、活動を重ねる中で子どもたちの防災知識・技術の向上や人として成長していく姿を肌で感じられることが業務のやりがいや楽しさにつながっています。また、学校、自治会などからの要請を受け、防災意識の向上につながる講話や、消火器やAEDなどの取り扱いを体験してもらう防火防災訓練では、年齢や求めるものが異なる、不特定多数の人々に一度に対応せねばなりません。実際の資器材を使った訓練が盛り上がるのは年齢を問わず共通ですが、子供たちが対象の際は、難しい話をしても退屈されてしまう。一方、高齢者の方が対象の場合は、順を追ってきちんと話した方が納得感を得られる。「相手が何を求めているか」を第一に考えて接することが、より一層の防災意識の向上への第一歩だと思います。首都直下地震の発生が危惧される今、災害への備えはとても重要で、一回の防火防災訓練を通じて防災に興味を持ってもらえれば、それがいずれは「自助」「共助」へとつながり、災害時に必ず活きると考えています。

入庁後の困ったこと

防火防災訓練では、少なくて10人ほど、多いと小学校の一学年100人といった参加者を前に防災の大切さなどを話します。それまで人前で話す経験などなかったので、馴れるまでは大変でした。先輩の説明方法を参考に自分で工夫を加え、試行錯誤を重ね、防災関連の知識を増やすとともに場数を踏むことで乗り越えました。

仕事のやりがい

私たちの活動が「都民の防火防災意識の向上にどれだけ役立ったか」を確認しにくいのが、この仕事の難しいところ。そんな中、町内会などから定期的な防災訓練の依頼が増えることに手応えを感じています。それは防災意識の高まりの証明であり、訓練を継続することで突然起きる災害時の対処に安心感が増すのは間違いありません。

これまでの仕事の思い出

思い出に残る仕事は色々あるのですが、最近の出来事で1つ。敬老の日が近づいた日曜日に、30人ほどの消防少年団と一緒に老人ホームを訪問したのは楽しい思い出になりました。主な目的は職員の方へのAED訓練だったのですが、都市部では減ってきた地域のお年寄りと子供たちの交流にも消防少年団は役立っているのです。