女性消防官の活躍

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「予防」で新築建物の安全を確保し
「査察」でその維持・向上を図る。

東久留米署 予防課 防火査察係 平成24年入庁

他の消防機関に勤めている叔父の話から、消防、中でも予防の仕事に興味を持ち東京消防庁に入りました。「火災を未然に防ぐ」という形で人の役に立てることに魅力を感じたのが予防に惹かれた理由で、幅広い業務があり女性もたくさん活躍していることから東京消防庁を選びました。警防課の防災安全係や指揮隊を経験して予防課に移り、予防係を2年、そして現在は査察係を担当しています。「予防係」で主に担当していたのは、新しく建てる建物の消防同意や検査でした。建物の設計段階から防火対策に関するチェックを行い、工事中や竣工時にも建物に足を運んで検査・確認。設計会社や工事監督者などの専門家相手なので、最初は何を話しているのかさえわからず苦労しました。まずは法令を覚え、上司に図面の見方や書類の作成方法をマンツーマンで教わり、自分でも猛勉強。1年ほどすると何とか1人でも対応できるようになり、自分の指導で、使う人にとってより安全な建物をつくるやり甲斐も感じるようになりました。 「査察」は、そうして完成した建物を数年後に立入検査するもので、消防用設備等の維持管理状況などを確認しています。法令の改正で設備の改修が必要になることもあり、そこをどう理解してもらうかが難しいところ。しかし「消防署が検査に来てくれたおかげで安全の意識が高まった」と言っていただけることも多く、法令を守ってもらうことでの火災予防にとどまらない、査察という仕事の奥深さと意義を感じています。

入庁後の困ったこと

失敗談になるのですが、予防係になって間もない頃、設計会社の方から問合せを受け、自分で調べて回答したことがありました。上司が不在だったため1人で対応したのですが、後で報告すると間違いが判明。あわてて訂正の電話を入れましたが、以来、調べるだけでなく上司や先輩にも確認した上で回答する習慣がつきました。

仕事のやりがい

コンビニやショッピングセンターなどにも消防同意や防火査察はあり、こうした生活に身近な施設の安全に寄与していることはやりがいの1つです。大企業なので基本的な防災体制は整っているものの、専門家の我々がチェックすれば問題点もあるもの。逆に言えば、私たちに見落としは許されないという責任の重さに通じます。

これまでの仕事の思い出

法令に則って、安全な建物を建て・管理してもらうよう指導するのが私たちの役割ですが、「こうすればもっと安全になる」と提案し実現したときの喜びは一層大きいもの。ある福祉施設で、避難時の安全強化のためバルコニーを建物の全周に設けてはと提案したところ、その通りに完成したのは忘れられない記憶になっています。