現在私が所属している本庁の経理契約課検査係は、各消防署などを含めた東京消防庁全体の経理契約事務が適切に行われるように確認、指導及び教育を行っている部署です。その中でも会計自己検査では、検査係の職員が消防署を訪れ経理関係の書類を見て、適切に処理されているか確認をします。お金に関する問題は、東京消防庁全体の信用失墜にもつながるため、わずかなミスも許されません。そのため、日頃から電話での細かな疑問への対応や、消防署の経理担当者を集めた研修の実施、実際に足を運んでの巡回指導を行い、経理契約業務の適正な執行に努めています。初めての本庁勤務と、初めて担当する経理契約業務に異動したばかりの頃は、不安になることもありました。経理の基礎から学び、分からない点があれば自分で調べ、上司に聞くなどして貪欲に知識を吸収しています。

東京消防庁には女性職員で構成され、フラッグなどを使った演技を通して防火防災を呼びかけるカラーガーズ隊という部隊があります。
私は東京消防庁を志望したときからカラーガーズ隊に興味があり、入庁2年目から約3年間、消防署での業務を行いながら活動していました。私を含め、隊員のほとんどが未経験者ですが、プロの講師による指導のもとで訓練に励み、演技力を身につけたことで人々に笑顔を届けられるようになりました。イベントでは、私たちカラーガーズ隊の演技を見てくれた多くの方から「感動した」と声をかけていただき、東京消防庁と都民を結ぶ架け橋になっている手応えを感じることができました。都内での活動が主となりますが、私が所属していた頃は毎年、東日本大震災時の緊急消防援助隊派遣で縁を結んだ宮城県気仙沼市へ赴き、地元の方々に笑顔と感動を届けることができ、忘れられない思い出となっています。