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職員紹介
総合指令室
08
警防部 総合指令室
警防部 総合指令室(多摩指令室) 平成27年入庁 岐阜県出身
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助けを求める声から情報を集め迅速に部隊を出場させるとともに
災害対応の窓口として部隊の活動を支える

総合指令室は、24時間365日、都内各地から助けを求める119番通報を受け、部隊に出場指令を行うとともに、無線交信を通じて活動中の部隊をサポートする重要な役割を担っています。約1,400万人の都民が暮らし、ビジネスや観光で訪れる人々も多い首都東京では、1日平均で約2,700件もの119番通報があるため、東京消防庁は都内23区を管轄する総合指令室と、多摩地域(稲城市を除く)を受け持つ多摩指令室の2拠点体制で対応しています。指令業務には大きく分けて、通報を受け部隊に出場を指令する「災害受付」、災害現場からの活動報告を受けて連携を図る「無線担当」、救急隊の活動を支援する「救急管制」の3つがあります。私が所属する多摩指令室では、チーム内のローテーションにより全ての業務を担当しています。1チーム20人程度で構成される多摩指令室には、ポンプ隊や指揮隊などの様々な部隊での現場経験を持つ職員が集まっており、私は救急救命士の資格を取得して入庁し、ポンプ隊や救急隊で活動してきました。災害受付では、慌てていたり、苦しんでいたりする通報者をいかに落ち着かせ、短時間で必要な情報を聞き出すことが重要です。また、無線担当及び救急管制では、無線交信や電話連絡を通じて刻々と変わる現場の状況を把握し、増強部隊を出場させたり、救急隊の代わりに搬送先医療機関を選定したりするなど、先を見据えて対応しています。指令業務それぞれに難しさはありますが、だからこそ学べることが多いと感じています。

助けを求める声から情報を集め迅速に部隊を出場させるとともに
災害対応の窓口として部隊の活動を支える

総合指令室は、24時間365日、都内各地から助けを求める119番通報を受け、部隊に出場指令を行うとともに、無線交信を通じて活動中の部隊をサポートする重要な役割を担っています。約1,400万人の都民が暮らし、ビジネスや観光で訪れる人々も多い首都東京では、1日平均で約2,700件もの119番通報があるため、東京消防庁は都内23区を管轄する総合指令室と、多摩地域(稲城市を除く)を受け持つ多摩指令室の2拠点体制で対応しています。指令業務には大きく分けて、通報を受け部隊に出場を指令する「災害受付」、災害現場からの活動報告を受けて連携を図る「無線担当」、救急隊の活動を支援する「救急管制」の3つがあります。私が所属する多摩指令室では、チーム内のローテーションにより全ての業務を担当しています。1チーム20人程度で構成される多摩指令室には、ポンプ隊や指揮隊などの様々な部隊での現場経験を持つ職員が集まっており、私は救急救命士の資格を取得して入庁し、ポンプ隊や救急隊で活動してきました。災害受付では、慌てていたり、苦しんでいたりする通報者をいかに落ち着かせ、短時間で必要な情報を聞き出すことが重要です。また、無線担当及び救急管制では、無線交信や電話連絡を通じて刻々と変わる現場の状況を把握し、増強部隊を出場させたり、救急隊の代わりに搬送先医療機関を選定したりするなど、先を見据えて対応しています。指令業務それぞれに難しさはありますが、だからこそ学べることが多いと感じています。

01

救急救命士の知識を活かし命を救う手助けに尽力する

高校1年生のときに父が自宅で突然倒れ、救急隊に助けてもらったことがきっかけで、消防官を目指しました。何が起きたのか分からず不安であった私たち家族に、優しく声をかけながらも的確かつ迅速に処置を行う救急隊員の姿を見て、自分も救急隊員が働く医療の最前線で活躍したいと強く思うようになりました。その後、救急隊について調べる中で救急救命士という資格の存在を知り、資格取得ができる大学に進みました。東京消防庁を志望した理由は、業務が多岐にわたり、救急救命士の資格を現場活動だけでなく救急に関する施策の立案、推進及び人材育成などを担う本庁の部署など、様々なフィールドで活かせることができると思ったからです。現在所属する総合指令室の救急管制業務では、医療機関の医師との会話で医学用語が使われることも多く、救急救命士の資格取得で得た知識や病院実習での経験が活きています。

指令の様子

02

わずかな情報から出場先を特定し迅速な人命救助に貢献する

総合指令室は、顔の見えない通報者から正確な情報を聞き出し、迅速かつ的確に対応することが求められます。そうした中で、日頃の努力が結果として実を結ぶことを実感した経験がありました。車両を運転している時、急に具合が悪くなったため救急車を要請した119番通報で、とても苦しそうな様子でした。たまたま停めた駐車場だったことから住所が分からない状況でしたが、どんな道を走ってきたのか、近くに目立つ建物がないかなどを聞き、出場先の住所を特定することができました。出場した部隊が現場に到着すると、心肺停止状態になっていたものの、通報から短時間で医療機関に搬送することができ、命を救えたときの喜びは今も忘れません。総合指令室に異動したばかりの頃、最も苦手としていたのが場所の特定でした。空いた時間に地図や資料に目を通し、非番日などに実際に足を運んで地理を確認したことで成果に結び付き、自信につながりました。災害への対応力を高めるために日頃から努力を重ねているのは、総合指令室も災害現場で活動する部隊も同じです。

司令部の様子

未来を、
わたしたちの手で

総合指令室での経験を成長の糧にし
救急の道を究める

無線担当や救急管制での業務で活動隊とやりとりする中で、「この人は総合指令室の経験があるな」と感じることがあります。これまで経験してきたポンプ隊と救急隊の経験が今の仕事に活きているように、総合指令室が求めている情報を理解することで災害現場での活動がより効果的でスムーズになり、迅速な災害の収束につながります。総合指令室は直接手を差し伸べて人命救助を行うことはありませんが、現場活動をバックアップすることで人々の命を救うサポートの一翼を担っています。災害現場と総合指令室の両方を知る消防官として、今後も部隊運用や無線交信の勉強に力を入れていくとともに、総合指令室での経験と救急救命士の資格を活かして将来は救急隊長となり、災害の最前線で活動したいと考えています。

CAREER STEP キャリアステップ

  • ポンプ隊員
  • 救急隊員
  • 総合指令室(多摩指令室)