若手職員インタビュー
消防署 指揮隊伝令災害現場で活躍する
若手女性消防官

現在の仕事内容を教えてください。
指揮隊の伝令として働いています。指揮隊とは、災害現場に出場している部隊を指揮、統括する隊で、大隊長、指揮担当、情報担当、伝令、情報員、通信担当で構成されており、災害現場の責任者である大隊長を中心に、災害が発生した状況や避難状況などあらゆる情報を収集し、各出場隊に指示命令する隊です。
その中で、私は伝令として大隊長の指示命令や現場の状況を自分の言葉で無線を通して伝え、被害状況の早期把握や部隊の増強要請をしています。
志望動機を教えてください。
もともと直接人の役に立てる消防官という仕事に興味がありました。東京消防庁は女性消防官が約1,400人と多く、様々な部隊や部署があるため活躍できる選択肢が多いと思い志望しました。
実際に働いてみてどうですか?
私のように交替制勤務をする女性消防官も多く、アドバイスをもらえるため心強いです。筋力、体力が必要な場面では大変なこともありますが、同じ指揮隊の仲間や上司と協力しサポートを受けながら活動できるため安心して交替制勤務を続けられています。

指揮隊での1当務の出場件数はどのくらいですか?
3件程度出場しています。指揮隊だけで出場することはなく、ポンプ隊や救急隊などと一緒に出場しています。
やりがいや成長を感じたことを教えてください。
最初は大隊長などに指示されたことだけを無線で報告していましたが、災害現場での経験を積むことで状況を先読みする力がつき、指示される前に自分からこれはどうしますか?などと聞けるようになりました。災害現場でスムーズな活動ができ都民の方からお礼を言われた際にはやりがいを感じています。

職場はどのような雰囲気ですか?
自分を成長させてくれる職場環境だと思います。上司から厳しく指導を受けることもあれば、優しくサポートしてもらうこともあります。色々な知識や技術を持った人ばかりなので凄く勉強になります。ミスがあっても一人の責任ではなく、みんなで解決したり話し合いをするので温かい職場だなと思います。
消防学校での思い出を教えてください。
男性が多い環境で厳しいイメージもあったので不安でしたがとても楽しかったです。
同期の女性は30人ほどいたのですが、終業後の寮では就寝時間までずっとおしゃべりをしていて、とにかく皆仲が良かったです。実科訓練では大変だと感じた時もありましたが、クラスの同期とその日の訓練でうまくできなかったことを自主訓練するなど、男女関係なく切磋琢磨し過ごしました。
Future Goal
今後の目標
救急隊員として働くことのできる資格を取得したので、今後は救急隊員と伝令の両方で活躍し、様々な災害へ出場しもっと経験を積みたいです。また、今後は通信担当や救急機関員(運転手)としても働けるよう普通機関の資格も取得し、自分の仕事の幅をより広げていきたいと考えています。