ACTIVE FEMALE FIRE FIGHTERS
活躍する女性消防官

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東京と都民の暮らしを守る東京消防官には、多くの女性消防士が多彩なフィールドで活躍しています。
女性ならではの感性や経験を活かしながら業務に励む女性職員にそれぞれの入庁動機や日々のやりがい、そして今後の目標について語っていただきました。

東京と都民の暮らしを守る東京消防官には、多くの女性消防士が多彩なフィールドで活躍しています。
女性ならではの感性や経験を活かしながら業務に励む女性職員にそれぞれの入庁動機や日々のやりがい、そして今後の目標について語っていただきました。

02

PEOPLE

SPECIAL OPERATION ENGINEER

特別操作機関員

消防署/特別操作機関員/平成22年入庁/関西地方出身

きっかけは「運転が好き」

学生時代から車やバイクの運転が好きで、大型自動車と大型自動二輪の免許を取得。就職は人の役に立つ仕事がしたいと考え、消防官の職務内容を調べたとき、消防車両を運転する機関員という職務があることを知り、興味を持ちました。ただ、地元では消防官の採用自体が狭き門で、女性で警防業務に携わっている例もほとんどありませんでした。自ずと、女性のはしご機関員も活躍している東京消防庁が私の第一希望になりました。

消防車を運転する様子

一貫して
車両に関わる職務を担当

入庁2年目にポンプ機関員、5年目に特別操作機関員の技術認定を受け、念願のはしご機関員になりました。また機械装備係として車両の不具合や車検の点検整備や車検等工場への入工の管理も私の担当業務です。実務に少しでも活かしたいと思い、自主的に自動車整備士の資格も取得しました。現在、技術面でも事務面でも車両に関わる希望通りの職務に就けているのは嬉しいです。

消防車を操作する様子

仲間の安全と
命を守るのが使命

はしご機関員は、高層ビルでの消火や救助の現場でバスケットに仲間の隊員を乗せ、安全かつ的確な位置にはしごを操作する技術が必要です。また、1秒でも早く現場に駆けつけ、水利を確保して、隊員の待つホースに水を送り出すことができるよう自分で地図を作って準備する警防調査も欠かせません。さらに機関員は仲間の命やその家族の幸せまで預かる仕事であるため、訓練も含め運転や操作は安全第一でなければなりません。緊張感を持ち、いつも真剣勝負です。

隊員の後ろ姿

機関員の
スペシャリストを目指して

体力面では男性隊員に敵わない部分も多く、自分の不甲斐なさに落ち込むこともありました。でも機関員は技術と警防業務の面から十分役に立てる、性差を全く感じない分野です。将来は、自分の得意分野を伸ばして、どんな特殊車両にも対応できる技術と経験を磨き、機関員のスペシャリストとして認められることが目標です。後輩の指導にも携わり、女性吏員の先輩達が作ってくれた道を私もしっかり引き継いでいきたいです。

隊員の写真

東京と都民の暮らしを守る東京消防官には、多くの女性消防士が多彩なフィールドで活躍しています。
女性ならではの感性や経験を活かしながら業務に励む女性職員にそれぞれの入庁動機や日々のやりがい、そして今後の目標について語っていただきました。

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PEOPLE

COMMAND MESSENGER

指揮隊伝令

消防署 指揮隊伝令 平成24年入庁 大分県出身

東日本大震災での懸命な活動を
ニュースで見て入庁を決意

東日本大震災で活動していた当庁の消防官の姿を見て入庁を志した職員は、私も含めて多数在籍しています。東京のみならず、各地で発生した大規模災害に緊急消防援助隊として人命救助に尽力する消防官に感銘を受け、人の役に立つ仕事がしたいと思い、入庁を決意しました。消防署に配属後は毎日勤務の予防課予防係として勤務していましたが、ポンプ隊員として活動する同期の話を聞いて、災害現場で人々の命を救う災害対応業務を希望しました。その後、ポンプ隊員を経験し、指揮隊伝令として部隊の活動を支えています。

通信機を使用する様子

冷静に全体を把握し
災害の収束に向け尽力する

指揮隊は大隊長を中心として指揮担当、情報担当、通信担当及び伝令で構成され、複数の部隊が出場する災害現場において全体の指揮統制を行います。私が担当する伝令の任務は、災害現場の状況を的確に把握し、無線などを活用して大隊長の補佐及び命令の伝達を行う重要な役割を担っています。火災現場では、燃えている建物の延焼面積の算定や逃げ遅れの人数などの確認を行い、集約した情報を大隊長に伝えるとともに、通信担当と災害の推移や応援要請などの状況を無線交信しています。場合によっては大隊長に進言し、早期に災害を収束できたときは大きなやりがいを感じています。

話をする隊員の様子

消防活動の司令塔として
正しい情報を迅速かつ的確に伝える

災害現場で収集した全ての情報は、大隊長が各部隊への指示を判断する材料となるため、迅速かつ的確に情報を伝えることが重要です。正しい情報を瞬時に把握するには、様々な災害を想定した訓練を行うことが必要不可欠であり、日頃から建物の面積算定や部隊運用の勉強にも力を注いでいます。災害の推移により必要となる部隊や情報を頭の中に叩き込み、先を見据えて活動しています。また、伝令は災害現場の状況把握や情報の伝達のほか、活動する部隊からの無線報告を聞き、通信担当と無線交信をしながら指揮板に情報を記載するなど、多くのことを同時に行うため、広い視野を持って冷静に全体を見ることを心がけています。

通信機を使用する隊員の様子

幅広い業務に対応できる
信頼の厚い消防官を目指して

私はポンプ隊員と指揮隊伝令の他に、指揮隊車の運転及び総合指令室との無線交信を行う通信担当として活動をしていました。これまで得た知識と経験を活かして、将来は災害現場で収集した情報を出場隊に伝達し、部隊全体の活動を統制する指揮担当になることが目標です。また、予防分野の知識や資格の取得に励み、災害対応も事務処理も的確に行うことができる、都民や上司、部下から信頼される消防官になりたいと考えています。

記録をとる隊員の様子

東京と都民の暮らしを守る東京消防官には、多くの女性消防士が多彩なフィールドで活躍しています。
女性ならではの感性や経験を活かしながら業務に励む女性職員にそれぞれの入庁動機や日々のやりがい、そして今後の目標について語っていただきました。

04

PEOPLE

GENERAL OPERATIONS ROOM

総合指令室

警防部/総合指令室/平成15年入庁/東北地方出身

私が入庁した理由

公務員の事務職を希望していましたが、偶然東京消防庁の募集広告を見て受験したところ合格しました。それから採用ホームページなどであらためて調べたところ、仕事の幅が広く、たくさんの女性が活躍し、結婚や出産を経ても長く働き続けられるといった魅力を知りました。これらはまさに私が働く場として望んでいた環境で、迷うことなく入庁を決めました。

司令部の様子

私の仕事について

交替制での指揮隊員や指令室での勤務を経て、長男の出産後からは毎日勤務で多摩指令室に務めています。主な業務は、他の消防本部など防災関係者の視察や意見交換会の対応です。鉄道会社の方が訪れて指令室の実際の活動を視察し、より迅速な事故・災害対応や協力体制について話し合うといったこともあります。また、119番通報が多いときには私自身も指令室員の1人となって通報の受付対応を行っています。

司令部の様子

私が大切にしていること

視察や意見交換会の計画では、先方が何を望んでいるかをよく理解し、指令室の状況もしっかり把握して、より充実した視察になるよう心がけています。現状維持や前例の踏襲ではなく、常に改善や効率化を考えることで、仕事に対するモチベーションが高まり成長にもつながると考えています。また、子供がまだ小さいので急に具合が悪くなって休んだり早退させてもらったりするため、業務に支障をきたさないよう、上司や同僚とは日頃から情報を共有するようにしています。

会話する様子

これからのキャリアについて

先々の目標は大隊長ですが、当面は仕事と子育てのバランスを取りつつ、様々な業務を経験して自分の幅を広げたいと思っています。また、指令室員を務めていると色々な災害に接し、災害対応の全容を知ることができるので、再び現場に出てここで得た知識を活かしたいです。救急隊員として活動した経験もあり、指揮隊員や救急隊員として従事することが目標です。

隊員の様子