MESSAGE

  • STUDENT01

    つい最近まで消火や救助、救急の最前線で活躍していた教官・助教から、実科訓練や座学を教えてもらえることは、消防学校の大きな魅力だと感じます。私は学生時代、火災現場に遭遇した経験があり、そのとき自分には何もできなかった悔しさと、勢いを増す炎や煙に臆することなく消火及び救助活動に取り組む消防官の姿が忘れられず、消防官を目指しました。東京消防庁には、特別消火中隊という消火活動に特化した部隊があることを入庁前に知り、興味を持っていました。私のクラスの助教が特別消火中隊で活動していた経験があり、災害現場での話を聞くうちに、特別消火中隊員になることが明確な目標になりました。実科訓練や座学に取り組む真剣さも増し、周囲を見ながら適切に動けるようになりました。そして、実家暮らしだった自分が毎日、正服の洗濯やアイロンがけを当たり前にしていることが、入校してからの数ヵ月間で感じた大きな成長です。

    消防学校学生
    令和2年4月入庁 滋賀県出身

  • STUDENT02

    就職活動の時期を迎えて自分の将来を考えたとき、「人の助けになる仕事に就きたい」、自分の強みである「責任感や忍耐力の強さを活かしたい」と考えたのが消防官を目指した理由でした。その中で東京消防庁を第一志望にしたのは、女性職員が多く、女性の活躍の場も広いと考えたからです。消防学校では、実技を学ぶ実科訓練、法令などを学ぶ座学は、初めて知ることばかりで夜の自由時間や休日などの予習・復習が欠かせません。ただ、努力するほど出来ることが増え、自分の成長を実感できるのは大きなやりがいになっています。教官・助教は厳しい先生であると同時に、何でも相談できる相手であり、実体験に基づく職務の内容ややりがいを聞くうちに、予防の仕事にも興味が湧いてきました。消防学校を卒業後、消防署で働く日を今からとても楽しみにしています。

    消防学校学生
    令和2年4月入庁 埼玉県出身

INSTRUCTOR MESSAGE
災害現場では常に真剣であり続ける
その姿勢は必ず身につけてほしい

私は消防学校の教官になって最初の3年間は救急隊員の指導・育成に携わり、今年から初任基礎教育の担当になりました。私は救急隊としての活動が長く、そこから学んだ多くの経験や知識を伝承したいという想いで、消防学校での勤務を希望いたしました。教官として心がけていることが2つあります。一つは指導の際には必ず「基本に立ち返る」ことを心がけ、間違ったことを教えないよう、指導者として常に勉強を怠ることなく職務に専念しております。もう一つは「訓練中は絶対に笑顔を許さない」ということです。実科訓練での気の緩みは重大な事故に繋がる可能性があります。また、災害活動中に一人でも緩んだ顔をしている消防官がいた場合、そんな消防官を都民は信用してくれるでしょうか。高い志を持ち消防官として歩み始めた学生達だからこそ、消防学校時代から徹底して指導するよう心がけております。私一人に救える命には限りがありますが、担当するクラスの学生が素晴らしい消防官に育ってくれれば、可能性は無限に広がります。それが、教官としての最大のやりがいになっています。

消防学校教官
平成13年入庁 東京都出身