STAFF
INTRODUCTION
06
消防署 警防課防災安全係
平成27年入庁 茨城県出身

「自助」と「共助」に
必要な知識を伝えることで
地域の防災力を高める

災害発生時の被害を軽減するには、3つの取り組みが必要不可欠です。それが自分自身や家族で備える「自助」、地域の人がともに助け合う「共助」、そして行政による「公助」です。この3要素を発揮することで、災害時の減災が可能となるのです。私たち防災安全係の使命は、地域の方々に「自助」と「共助」に必要な防災意識を高めるとともに防災知識の普及・啓発を行うことです。その中で、小学生から高校生までを対象とした消防少年団の育成にも力を入れています。災害時に自分を守るとともに、地域に貢献できる人材を育成することで地域の防災力を高めています。具体的な活動としては、年齢に応じて消火器の使い方や心臓マッサージの方法、AEDの使い方などを伝えています。
また、防災週間などに行われる地域の防災訓練では、子どもだけでなく高齢者を含めた幅広い年齢層の方々を対象に、防災意識の向上や防災に関する必要な知識を伝えています。他には、管轄区域内に一人で暮らす高齢者のお宅を訪問し、火災や地震などに関する住居の安全性を確認する総合的な防火防災診断を行うことも、私の重要な役割の一つです。住宅用火災警報器の設置・管理状況や大型家具の配置など、室内に危険な箇所がないか確認し、火災及び生活事故を未然に防ぐとともに、地震発生時の被害の軽減につなげています。こうした活動を通じて、地域住民の方々の防災意識を高め、万一の災害時にも的確に対応できる知識や技術を身につけていただくことに、大きなやりがいと誇りを感じながら活動しています。
  • TOPICS01

    私たち防災安全係は、地域にお住いの小さな子どもから高齢者まで幅広い年齢層の方々と接する機会があります。相手によって防災に関する知識も様々で、どのように伝えれば“災害に備える”ことの大切さに気付いてもらえるか、話し方や内容など工夫することが重要です。例えば、小さな子どもに対しては、難しい専門用語は使わずに簡単な言葉で説明するのはもちろんのこと、クイズやゲームを取り入れ、楽しみながら防災に興味をもってもらえるように工夫しています。消防官は予防業務などで都民の方に対して指導を行うことが多く、近寄りがたいという印象を持っている方も少なくありません。そのため、笑顔と丁寧な言葉遣いを心掛け、地域の方々と積極的にコミュニケーションをとっていきたいと思います。

  • TOPICS02

    「誰かの役に立つ仕事がしたい」と思い東京消防庁に入庁した私にとって、様々な業務を通して地域の方々に貢献することがやりがいにつながっています。これまで予防課査察係や防火管理係などを担当してきましたが、どの仕事も地域の方々との接点が多いのが特徴です。防火管理係には、建物の防火管理者に選任された方が提出する書類を管理する業務があり、ある時「書類の記入の仕方を教えてほしい」と、窓口に来られた方がいらっしゃいました。マンツーマンで約20ページある書類の書き方を指導し、2日がかりで提出してもらうことができました。その際に「あなたが親切にしてくれたから、無事に提出することができた」と大変喜んでいただき、感謝されたことを今でも鮮明に覚えています。その時の喜びを忘れずに、これからも地域の方々の身近な存在として、笑顔を絶やさずに業務に励んでいきたいと考えています。

CHALLENGE
様々な分野の知識を習得し
将来は防災のスペシャリストに

入庁後、主に予防課や警防課などで火災を未然に防ぎ、災害に備える業務に携わってきました。今後も防災分野の仕事で活躍できるようになりたいと考えており、将来は防災のスペシャリストになることが目標です。また、防災に関する知識だけに留まらず、予防業務や部隊運用などの知識を習得し、様々な分野で経験を積んでいきたいと考えています。

CAREER STEP
  • ポンプ隊員
  • 査察係員
  • 防火管理係
  • 防災安全係