INTRODUCTION
平成26年入庁 福岡県出身
病気やけがで苦しむ方を
一刻も早く救うため
技術や知識、対応力を
常に磨き続ける
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TOPICS01必要な情報を得るためにも、
傷病者に安心を与えるためにも
大切なコミュニケーション能力救急隊員になり、改めて大切だと感じるのが「コミュニケーション能力」です。私たち救急隊は、救急車で現場へ向かう間にも電話を通じて傷病者本人や周囲の方と話し、状況をより正確に把握するよう努めています。到着後も、自分の目で観察しながら情報を聞き取るのですが、傷病者自身が「自分の身体が今どうなっているのか分からない、うまく説明できない」ことが少なくありません。そんな状況にあっても、混乱している傷病者の気持ちを落ち着かせ、搬送先の病院の選定につながる症状の確認など、我々が知るべき情報を得るには適切なコミュニケーションが欠かせないのです。また、傷病者に対する「声がけ」の大切さを感じた経験もあります。「めまいがして動けない」と女性から119番通報があり、深刻な容態ではなかったものの救急車内に収容する際、その方は不安もあってずっと目を閉じていました。その間私は「大丈夫ですよ、すぐ病院に向かいますからね」と声をかけ続けていたのですが、後日「女性の方の励ましのおかげで不安が和らぎました」とのお礼のはがきが届き、声がけの大切さを再認識しました。
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TOPICS02自身が行う救命処置で
命を救う責任と大きなやりがい救急救命士は、より高度な救命の処置を行うことができ、多くの人の命を救うことができます。それが、資格取得を目指した大きな理由でした。血糖値の測定やブドウ糖の投与も救急救命士だからこそできる処置の一つで(特別な研修が必要)、救急救命士として活動し始めて間もない頃、自宅で動けなくなった外国の方に処置をしたことがあります。付き添っていたご友人から情報を聞くと、普段からインスリンを使っていることが分かりました。低血糖が疑われるため血糖値を測定し、その場でブドウ糖を投与しました。接触時は意識がありませんでしたが、ブドウ糖投与の効果が徐々に出て意識が回復し、病院に着く頃には普段通りの会話ができるまでになりました。自分の行った処置で、助けを求める人の苦しみが和らぐ様子を直接見ることができる、それこそがこの仕事の一番のやりがいだと感じます。
海外の方と接する機会を増やすため
英語力を磨く
救急救命士の資格取得という大きな目標を達成することができたので、次は入庁時からのもう一つの目標、海外の方々と接する機会を増やすことに挑戦したいと思っています。東京消防庁には、英語に関する資格を持つ救急隊員で編成する「英語対応救急隊」という部隊があり、その一員になれるよう英語力を磨いているところです。今後は、国際化が進む首都東京で英語対応ができる救急隊員として活躍し、将来は救急隊長を目指したいと考えています。
- ポンプ隊員
- 指揮隊員(伝令)
- 救急隊員